最近のアップル社の製品には、VoiceOverという音声化機能が搭載されているものが増えてきました。特に、2009年6月に発売されたiPhone 3GSに搭載されているVoiceOverでは、少し設定を変更するだけでこの機能が有効になり、日本語による音声出力が行われるようになります。また、Mac OS Xについても、2004年に発売されたVersion 10.4 (Tiger) 以降でVoiceOverが標準搭載されており、日本語音声合成エンジンを追加インストールすることで、日本語環境においても利用できるようになります。

VoiceOverは、特に英語環境においては日常的な利用に耐えうる十分な機能を持っており、欧米原語圏では視覚障害があるユーザも増えているようです。そのため、VoiceOverについて英語で提供されている情報は比較的容易に得られるようになってきました。ところが、日本においてはアップル製品を利用している視覚障碍者は少ないようで、日本語におけるVoiceOverに関する情報が不足しているのが現状です。

そこで、私自信がiPhoneを購入したのを機会に、iPhoneをはじめとするVoiceOverを搭載しているアップル製品に関する情報共有を目的としたWikiサイトを立ち上げ、運用を開始しました。対象製品の購入を検討している視覚障碍者だけでなく、障がいの有無にかかわらずアクセシビリティに関心のある方の情報源となるようなものにしていきたいと考えています。視覚障碍がない方にも協力していただき、情報を充実させていきたいと考えていますので、一度アクセスしてみてください。

サイト情報

サイト名

VOA (VoiceOver of Apple products)

URL

http://voa.trashpot.org/